参加者の日記帳 - 宗教音楽研究会

2004.1.27
ヘンデル「メサイア」第2部より、No. 19 “Behold the Lamb of God” 〜No.23 “All we like sheep”:
第1部の預言と降誕に続き、第2部は受難・復活・昇天。まずはイェス・キリストの受難を語る歌詞を学びながらその音楽をCDで聴く。受難がなければ、連綿と2000年の年月を越えて「今」に続くキリスト教はなかったことを、友雄先生のお話しと音楽を聴きながら、胸を熱くして聴く深い喜びを味わうことができた。ノン・クリスチャンの若い人たちと先生の間に活発な質疑応答があり、広がりがある充実した時間だった。バッハとヘンデルは同時代の音楽家なのに作風が非常に違う。それにもかかわらず、二人とも、後世の人々に彼らの熱い思いを伝える。音楽は音以前に、音に委ねる思いが存在することを実感した。だから、この思いをきちんと踏まえてそれを音にして行くべきだと改めて思わされた。(KS)
この5曲が、イザヤ書53章3節〜7節と50章6節からの抜粋なので、53章全体を読んだ。他人の罪を代わって苦しむ人のおかげで私たちは癒される、という思想は確かにすごいし、それを表現した音楽もすごい。しかし、何でキリストの苦しみが全人類の癒しになるのか、解らない。(MH)